大型トラックの接触事故が発生し内一台が側道の市道に転落し大破した。これにより約150Lの軽油とエンジンオイルが水道水取水河川に流出。
土嚢で流出を止め、散水車に本液（用意したのは20L缶で10本）を数十倍に希釈した洗浄剤を積み込み散水した（希釈水は、川の水をポンプで汲み上げて使用）。
その他汚染箇所は高圧洗浄機で洗浄した。水道局員立会いの下、少しずつ土嚢を撤去し川に流入させて観察したが、油紋もでず、河川の水も白濁しない事を確認した上で、水道局が放流する事に同意して全ての作業を終了した。
廃油の蓄積場、ドラム缶集積場が廃油で真っ黒になっており、管轄の市役所や県公害センターから清掃するように勧告を受けていた。
150Lのポリバケツに本液を15倍に希釈した希釈液を作り、高圧洗浄機で汚れのひどい所から順次に洗浄し、特に汚れのひどい所はデッキブラシで擦り洗い、本液の希釈液を垂らしてしばらく放置した後、汚れを洗浄して除去した。仕上げとして、水だけで表面に残った洗剤と汚れを軽くすすぎ作業完了とした。その後、側溝に油分が浮かないか200m程下流まで下り油紋が発生していない事を確認した。
11トン車の横転事故が発生。
3本の車軸と車輪及びオイルパン、燃料タンクが脱落し、200Lの軽油とエンジンオイルが路上に流出した。幸い田畑等への流出は無かったが、雨天のため軽油やオイルの流出が心配された。
公団所有の散水車に本液の15倍希釈液を作り路面洗浄をした。
また高圧洗浄機で側溝及び土手、分離帯等、油で汚染された部分の洗浄と横転したトラックの洗浄を行った。
高速道路での事故により、燃料、エンジンオイルが上水取水の河川に流入した。これにより、取水は停止されオイルフェンスを張っている状況下だった。
高圧洗浄機使用し、50倍程度に希釈した本液を撒布し洗浄した。その後中和剤のような白濁現象や臭気もなく、作業終了と同時に取水再開となった。
高速道路での車両事故により、燃料やオイルが漏出し、雨水配水管を経て約1ヘクタールの田んぼに流出した。
面積が広い事から、現地で消防車を手配して田んぼ全体に本液の100倍希釈液を撒布した。その後も稲は順調に生育し特に問題はなかった。
中河川で油流出事故があり、消防署持参の中和剤を撒布したところ、河川が白濁し、河川管理者より中和剤撒布の中止を要請された。
30～50倍に希釈した本液を高圧洗浄機で撒布した。河川の白濁もなく処理を完了した。
コンデンサーを製造する工場では、1日120立方メートルの含油がでており、毎週土曜日に4立方メートルのバキュームカーで本工場の排水処理施設に投入していた。排水を投入した事により、曝気槽が黒色に変色し処理水の悪化を引き起こした。
25立方メートルの排水を貯留、1.5kwの攪拌用ブロワーを設置。0.7％の濃度で180L投入し、3日間エアー攪拌する。その後、12立方メートルの排水を本工場廃水施設に投入。今までは、含油排水3立方メートル投入で曝気槽の黒色変化という処理水の悪化があった。
しかし本液を投入した排水を12立方メートル投入しても、その後の施設の悪化は見られなかった。この事は施設が長時間標準活性汚泥法〈好気性菌による微生物処理〉であることから微生物分解が良好という事の証明になった。