Q&A

よくあるご質問

Q&A

アースクリーンの成分表を提出できますか?

アースクリーンの成分表の内、公開できるのは界面活性剤についてのみです。
「洗剤」と称する場合、「家庭用品品質表示法」で界面活性剤の種類と含有量を表示しなければならないと義務づけられています。その他の成分については、表示する事は免除されています。これは昔、ABS(アルキルベンゼンスルホン酸塩)を使用した洗剤が、河川や湖沼を汚染した事から決まったと聞いておりますが、定かではありません。
また、成分を明らかにする事は企業秘密を漏らす事になり、開発者の権利が侵害されるとの配慮もあるそうです。よって本剤については、主成分としての界面活性剤についてのみお知らせいたします。

希釈液を18L缶入りで販売してもらえますか?

ご要望の希釈液をお出しする事は可能ですが、現在販売している濃縮タイプに比べて割高になります。一つの提案として、200Lのタンクで10倍の希釈洗浄剤を作り、これをポリ容器に移してご使用になる方法もございます。
保存期間は、密栓状態・冷暗保存で製造から3年間となります。

処理水が下流域の水田に流入した場合の影響は?

全くの無害です。生分解性81%(国際基準のOECD法)ですので問題ありません。
但し、この場合は100~200倍まで希釈して使用して下さい。油紋を消すのにはこの希釈で十分です。

静置した場合と水が流れている時とでは、
加水分散効果はどのように異なりますか?

「加水分散」とは、水を流入し続けること(希釈)で微細化した油同士の距離が離れ、再凝集しにくくする事です。
静置した状態では水の流入がありませんので、時間と共に微細化した油が浮上してしまいます。これに対し、流水による加水分散を行った場合、微細化された油は水が流入し続ける事により、流れ出る水と共に排出されます。微細化した油が河川に放流されれば、更に粒子間距離が広がり、再凝集しにくくなるので、微生物が分解しやすい状態になります。

アースクリーンは中和剤なのでしょうか?

乳化剤は石油生成品で水と反応し乳化することにより白濁現象を引き起こしますが、本剤は水系であるため白濁現象は無く、油分を微細化し分散させることにより処理するものです。
乳化剤は石油生成品であるため、舗装や塗装面を傷めますが、本剤は中性水系であるため問題なく使用できます。

アースクリーンの備蓄については?

現在、高速道路での事故処理対策として本剤が使用されていますが、各管理事務所での備蓄量に差はあるものの、10~30缶程度のようです。現物返済という形で原因者と保険会社の名前で購入の上、各日本高速道路(株)管理事務所に発送する場合と、各日本高速道路(株)が直接購入する場合と管理事務所によって取扱いは違います。
S市役所では、市内の河川での流出事故に備えて予算内で購入できる範囲で入札により購入しております。
従来の乳化剤は石油生成品のため、消防法上の備蓄量は限られ、届け出をしなければなりませんが、本剤は水系ですので備蓄量の制限や届け出の必要はありません。また、中和剤は消防法に備蓄制限がありますが、アースクリーンはそれに該当しません。

アースクリーンに他の化学物質が混入しても
大丈夫でしょうか?

硝酸の希釈倍率が低い場合は、混ぜた時にわずかに反応熱が出ます。希釈倍率が高い場合は、殆ど影響はありません。
・クローム溶液に混ぜても金属イオンの影響を受けず、洗浄効果に影響はありません。
・第2石油類を混ぜても洗浄効果に影響はありません。第3石油類も同様です。
・水性切削油と混ぜた場合、ノルマルヘキサン抽出物質(n-Hex)について、大きな洗浄効果と油分子の微細化を促進しますので、全く問題ありません。
・苛性ソーダは、水溶液にする際に以下のような反応熱を出します。
水 100:NaOH 3・・・30℃(重量比)
水 100:NaOH 10・・・50℃(重量比)
水 100:NaOH 30・・・82℃(重量比)
苛性ソーダを溶解する場合は、重量比で3%までとして下さい。それ以上になりますと、洗剤成分の分離現象が生じます。

廃棄物洗浄後に出た汚水の処分方法は?

アースクリーンは配管や側溝・枡等に油分が付着及び固化するのを防ぎますが、静置状態では経時と共に水面に油分が浮上します。排水経路中の油分離槽を経由して放流して下さい。
油分離槽での滞留時間が長い場合、油吸着マットを槽内に浮かせ、浮上油を吸着回収して下さい。オイル吸着マットは油のみを吸着します。
また、竹の繊維で出来ているため、一般廃棄物の可燃物として焼却処分が可能です。
油分離槽を通過した排水が排水処理施設に流入する場合は、その施設の原水水質のキャパシティを超えないのであれば、生物処理により分解します。沈殿分離槽でのキャリーオーバーや、曝気槽でのバクテリアに対するショックロード現象も見られません。また、調整槽でのオイルボールの発生も激減されます。
アースクリーンそのものも生分解性が優れているので、施設や自然界への影響は極小となります。